新人教育の心得
苦労してようやく採用した人が、短期間で辞めてしまってショック。そんな経験はありませんか?
「そもそもこの職場に向いてなかったんだ」
「本人にやる気がなかったんだから仕方ない」
そんな風に思って、なんとなくあきらめてしまっている方も多いのではないでしょうか?
でも待ってください。本人の資質だけにその責任を押し付けていいんでしょうか?雇用する側にも責任はありませんか?
ちょっとした工夫やフォローで定着率がアップした例はたくさんあります。ここでは採用者の定着率をアップさせる、ちょっとした工夫点についてお伝えします。
誰を教育担当にするか?
新人さんが仕事をはじめる際には、教育担当をつけますよね。一般的には店長や副店長などの責任者の場合と、アルバイト・パート歴が長いベテランさんの場合が多いようです。でも、責任者やベテランだからしっかり教育できるものと思い込んでいませんか?
経験豊富な人ほど、新人のつたない仕事ぶりにイライラしてしまうことが多いのも事実。自分では気づいていないけど、イライラしている仕草が自然にでてしまうこともあります。新人さんはそういった雰囲気を敏感に感じ取ってしまうもの。
ここは思い切って、仕事を覚えたての先輩や年齢の近い人を教育担当にするのも手です。彼らは「自分もつい最近まではこんな風にに頑張っていたな」という、新人さんに対する共感をもちやすいので、やさしく丁寧に教えてあげようと思うものです。仕事を教えることで、彼らが教えてもらったことを復習する作用もあるので、一石二鳥になることも。
求人広告の掲載は、ご都合に応じて2プランが選べる タウンワーク がおすすめ!
・営業が求人広告の作成を一緒にお手伝いするプラン
・ご自身で原稿を作成する低価格プラン
→掲載について詳細はこちら
自分がどれだけ成長したか一目でわかるように!
新人さんにとっては、毎回の業務が授業を受けているような感覚です。この仕事はきちんと覚えられたかな、あの仕事は間違って覚えていないかな、など心配に思いながら仕事をするものなんです。 そんな不安をもち続けなくて良いように、「業務内容チェックシート」をつくって、自分で復習できる機会をつくってあげましょう。 教えてもらったことを理解できたらチェック、意識せず自然にできるようになったらチェックなど、段階的なチェック項目を作成し、シートすべてがチェックできたら一人前ですよという証になるものをつくってあげましょう。新人さんが一つひとつチェックを増やしていくことは、自信にもつながっていきます。 短期間で辞めてしまう大きな理由のひとつは、仕事に自信がもてないこと。目で見てわかるような自信のつけ方のテクニックとして、ぜひ活用してみてはどうでしょう。
とにかく任せる。任せたら温かく見守り、褒める!
店長やベテランさんから見たら、新人さんの仕事はどうしても遅く感じてしまうもの。
「自分でやった方がはやいから!」という理由で、新人の仕事を取り上げてしまうケースもあるようです。こんなとき、新人さんの気もちはどうでしょう?ちょっと考えればわかりますよね。
そう、採用して働いてもらう以上、成長してもらわなかったら意味がありません。最初は誰だって仕事は遅いわけですから、働いてもらう以上はとにかく任せること。もちろんきちんと教えてやってもらうわけですが、どれだけしっかり教えたとしても、やはり自分と同じスピードで仕事をこなすのは最初は無理です。きちんと最後まで任せて、それを見守ってあげるようにしましょう。
そして、その仕事をこなしたら、必ず褒めましょう。間違っても「仕事遅いね」「理解できてる?」などの発言はしないように!
「よく出来たじゃん!じゃあ次からはもう少しスピード上げてできるように頑張ってみよう」など、褒めたうえで次の課題を与えてあげるようにしましょう。次はもっと頑張ろうと、新人さんはやる気になるはずですよ。
とにもかくにも新人教育は難しいものですよね。みんなに同じように教えていても、感じ取り方は人それぞれですから、成長スピードも違えば、ちょっとした声掛けが叱られていると感じてしまう人もいます。
仕事が忙しい中で、新人さんを教えるのは手間のかかることです。それでも、長く働いてもらうためにも、イキイキと働いてもらうためにも、相手の気もちを考えてあげられるようにしたいですね。